アルギニンの効果と副作用、イライラ時に摂るべき食品と注意する食品
毎日の仕事や日常生活において、肉体的・精神的疲労、だるさや睡眠不足は現代人にとって、誰にでも起こりうる身近な問題ですよね。
最近はサプリメントもたくさんの種類がありますが、これらの症状にアルギニンが効果的と言われています。
アルギニンについて、その効果や、摂取する上で気を付けること、どんな食品に含まれているかをお伝えします。
この記事の目次
アルギニンとは?
アルギニンは、肝臓で他のアミノ酸が変化することで作られているものです。
そのため、わざわざ食事から摂らなくても大丈夫なために必須アミノ酸には分類されていません。
しかし、身体の成長する時期やストレスを受けているときなどには、体内で作られる量では間に合わなくなるため、充分なアルギニンを摂取する必要があります。
アルギニンの効果とは?
アルギニンの効果とは、生体にとって毒物であるアンモニアを毒性のない尿酸に変換すること。
それがアルギニンです。
アンモニアが血液ー脳関門を通過できるため、脳神経細胞に致命的な損害を与えることがあります。
食物で摂ったタンパク質は身体の中で代謝され、代謝の課程を経て最終的にアンモニアができますが、アンモニアは身体の細胞にとってかなりの毒性があります。
アデニン、グアニンといった遺伝子の部品が代謝されても、腸内細菌によってアミノ酸からアミノ基を取り除いてもアンモニアが出てきます。
それを毒性のないものに変換するものがアルギニンです。
また、アルギニンは一酸化窒素を生成する働きがあります。
一酸化窒素は血管を緩めて、動脈を柔らかくし、高血圧や狭心症、心筋梗塞の治療にも使われるものです。
アルギニン摂取によって脳の血管が拡張し、脳の血流量が高まるので脳の活性化作用が期待されます。
他にもアルギニンの効果として、勃起不全の改善や、アルギニンとドーパ(アミノ酸の一種で、このアミン誘導体がドーパミンと呼ばれている)との併用で成長ホルモンを放出させることが発表されています。
成長ホルモンが放出されることで、ケガや傷の修復が進むことが知られています。
白血球を増加させることで、感染症や傷、ヤケドからの回復に効果があります。
アルギニンを多く含む食品
タンパク質を多く含む食品には、比較的多くのアルギニンが含まれています。
しかし、食品中のタンパク質を構成するアミノ酸の比率は食品によって異なります。
そのため、タンパク質が多い食品でもアルギニンの含有率が少ない食品もあります。
アルギニンを多く含む食品は鶏肉やマグロ、海老、大豆製品、アーモンドやゴマなどのナッツ類です。
アルギニンを肉類や魚介類などで摂取する場合、新鮮であればあるほど、タンパク質の分解は進んでいません。
遊離アミノ酸としてのアルギニンは少なくなっています。
湯葉や高野豆腐などでアルギニンを摂取する場合、アルギニン量は他のものと比較すると含有量が多くなっている場合がありますが、実際に摂取する量は水で戻すために注意が必要となってきます。
また、ナッツ類でアルギニンを摂取しようと思っても、ナッツ類は総じて脂肪の含有量も多く、たくさんの量を摂るには不向きと言えます。
毎日の食事の中で比較的多くの量を摂取できるのは、肉類やエビなどの魚介類です。
他には大豆製品などで、これらの食品を中心にゴマやナッツ類を摂るようにすれば良いでしょう。
アルギニンの副作用について
アルギニンの副作用については、アルギニンを過剰摂取することで下痢の症状が見られることがあります。
肝臓が悪い人や腎機能の低下した人が一日に40~50gのアルギニンを摂取することで、腎臓がやられてしまい生命に危険が及ぶことも報告されています。
また、統合失調症患者もアルギニンを摂取してはいけないですし、ヘルペスウイルスや他のウイルスに感染している人も避けたほうが良いと言われています。
まとめ
もしかしたら、アルギニンは聞き慣れない成分だったかもしれませんが、私たちの身体にとって大切な役割を担うアミノ酸の一種です。
サプリメントに頼ることも一つですが、普段の食事バランスに気を付けていれば、過剰にアルギニンを意識しなくても良いと思います。
毎日の食生活の改善も少し意識してみてくださいね。
☆アルギニンが含まれる魚料理はこちらのレシピ記事で検索を!
▶人気のオススメ魚料理<ジャンル別>簡単レシピ・作り方まとめ