スキューバダイビング・デビュー!ライセンスの取り方と3つの費用
普段陸で生活をしている皆さん、他の地に行ってみたいと考えたことはありますか?
例えば、「宇宙に行って無重力を体験してみたい」とか、現実的ではありませんが、「空を飛んでみたい」とか、「非日常的に時間を過ごしてみたい」、そんな人たちにぜひ注目してもらいたいのが水中です。
この記事の目次
スキューバダイビングの魅力
人には魚のようなエラはありませんので、海の中では数分いるだけで溺れてしまいます。
しかし、スキューバダイビングでは機材を身に付け、安全を確認した上で、海に潜ることによって水中の中で呼吸をすることができ、目の前には普段では考えられないような出来事が次々と起こります。
色鮮やかな魚が泳いでいたり、時にはマンタやエイ、野生のイルカと泳ぐことができたり、海の神秘さに引き込まれ、スキューバダイビングを通して貴重な経験をすることができるでしょう。
ここではスキューバダイビングについての理解を深め、これまであまり馴染みのなかった方にも、スキューバダイビングとは何なのかということを知ってもらい、興味や関心がわずかでも増えたら良いなと思います。
それでは、4つの項目に分けて話を進めていきます。
スキューバダイビングとは?
そもそもスキューバダイビングという言葉の意味からお話ししていきたいと思います。
「スキューバダイビング」は2つの単語に分けることができますね。
「スキューバ」と「ダイビング」。
ダイビングは他にもスカイダイビングなどの言葉があるため、イメージがつきやすいかと思いますが、飛び込むという意味です。
さて、スキューバとはどのような意味なのでしょうか?
表記すると、「SCUBA」、読み方は「スキューバ」もしくは「スクーバ」です。
特に、どちらの読み方に統一という決まりはないので、ここでは馴染みのあるスキューバという読み方でお話を進めていきたいと思います。
ダイビングには意味がありましたが、スキューバという単語自体には特に意味はありません。
英語表記されたものの、頭の文字を取り、それらを並べて略称としてスキューバとして読んでいます。
ちなみに略称前は「Self Contained Underwater Breathing Apparatus」です。
- Self・・・自己・自分自身
- Contained・・・自制した
- Underwater・・・水面下の・水中の
- Breathing・・・呼吸
- Apparatus・・・器具・機械
直訳をすると、「水中で器具を使って、自分で自制をしながら呼吸をする」、かっこよくまとめると「自給式水中呼吸装置」と訳されることが多いです。
スキューバダイビングは海のレジャーと思われることが多いと思いますが、以前映画にもなったように、海上自衛隊の方たちが海での海難救助で行うものなど、目的が変わればそれぞれ活動の意味合いが大きく変わることも、スキューバダイビングの特徴だと言えます。
スキューバダイビングの始め方
次に、スキューバダイビングの始め方にスポットを当ててみましょう。
いざスキューバダイビングを始めてみようと、どこに行って何を選ぶのか、免許はいるのかと考えたときに大きく分けるとしたら2通りの方法があります。
1つ目は、資格(以後ライセンス)を取りに専門のお店や施設などのところで申し込んで始める。
もう1つの方法は、体験ダイビングと呼ばれるもので始めることです。
体験ダイビングは日本国内外の海で行うことができます。
コースや場所、人数によっても金額が変わりますが、スキューバダイビングの機材を何一つ持っていなくても、丁寧にしっかりと説明を受けることで、素敵なダイビング体験をすることができ、よりライセンスに向けた向上心を得ることでしょう。
スキューバダイビングは皆さんも知っての通り、陸で行われるものではなく、水中で行われるものです。
潜ることのできる深さなどはライセンス取得時にも厳しく定められており、それと同時に体の(例えば耳など)一部にも圧がかかるため、人によっては合う・合わないや「思っていたのと違う」、「こんなにも海の中の世界は素晴らしいのか」など人様々な感じ方があります。
耳に圧がかかるという話が出ましたが、どのような状況だかイメージがつきますか?
時々、私たちも経験することがありますね。
例えば、新幹線がトンネルに入ったときや飛行機に乗って上空を飛んでいるとき、高い山に登るなど、スキューバダイビングでも同じように圧がかかります。
そのときに唾を飲み込むようにして耳へ空気を送る「耳抜き」という大事なことがあります。
そのような経験も、まず体験ダイビングで知ることで、実際にライセンス取得に向けて学んでいくことも良いのではないかと思います。
スキューバダイビングに必要な機材
では、機材の話が出ましたので、いざスキューバダイビングを始めるときに必要なものは何があるかについて目を向けてみます。
全部で大きく分けて10個あります。
- 水面を移動する際に使うスノーケル
- 水中で目と鼻を覆ってくれるマスク
- ダイビング中にダイビングにおける必要なデータ(水深など)を教えてくれるダイビングコンピュータ
- 水中での呼吸機能を持つレギュレーター
- 酸素を入れておくタンク
- 水中や水面での浮力を調節するためのBCD(Buoyancy Control Device、ボイヤンシー・ コントロール・デバイス)
- 方角や深度、タンクに残っている残量を示してくれるコンソールゲージ
- 体を保護し、また水中での体の熱を保温させる働きをするウェットスーツ
- 足を保護してくれるブーツ
- 水中を移動しやすくするためのフィン
これらは最低限必要なものです。
ただし、これ以外にも水中の岩などから手を守ってくれるグローブや緊急時に使うことのあるダイバーナイフなど、潜る環境等において、さらに装備を必要とすることが多々あります。
体験ダイビングや各ダイビングスポットでは、これらの機材を全てレンタルしていたり、場合によってはセットレンタルにしたりするなど、ダイバーの人たちが気軽に簡単に水中を楽しむことができるように工夫しております。
スキューバダイビングのライセンス(資格)の種類
では、次に実際にライセンスを取得するにあたって、どのようなものがあるのかを見ていきます。
ダイビング指導団体の1つに「PADI」があります。
この団体の種類の分け方は以下の通りです。
- 水深18m潜ることができるコース
- 水深30mまで潜ることができるコース
- トラブルを防ぐため、緊急時への応急処理の方法を学ぶコース
- 他のダイバーを引っ張ることで、リーダー的な存在でダイビングを行う力を習得するコース
それぞれ、ダイビングの行う目的を持つことで、種類が分かれており、それぞれにおいての基本的・専門的な知識を学びます。
水深18mと30mと並べて表記することで水深18mがあまり深いようなイメージにはなりにくいですが、耳抜きや浮力調整、そのときの波の様子や天候など、全て学んだ上でも常に危険と隣り合わせであるということを意識して楽しむことが必要になります。
また、ダイビングを行うときは必ずバディと一緒に潜る必要があります。
緊急時に備えて、助け合えるよう1人だけで潜ることはできません。
相手との意思疎通を図りながら、目的にあったダイビングの仕方を選びましょう。
前回はスキューバダイビングの基本的なことに関してお話をしました。
今回は少し前回の話を掘り下げて、スキューバダイビングを行うにあたって、かかる費用についてのお伝えしようと思います。
スキューバダイビングにかかる費用
費用についてですが、費用と言っても大きく3つの項目に分かれます。
- ライセンス取得時に必要となる費用
- 実際に機材等を揃える費用
- 海に潜る時の費用
ライセンス取得時に必要な費用
まず、ライセンス取得時の費用は6万~8万円あたりが相場と言われています。
その中に含まれるものは学習する教材費、実際に指導を受ける講習費、講習を行うプール等の施設費、講習時に使う機材のレンタル費、ライセンスの申請を受ける時にかかる申請費等です。
ライセンス取得時までにプールの他に実際に海に出て実習を行います。
その実習でかかる費用(往復の交通費や場所によっては宿泊費など)が別途必要になるところもあります。
ライセンス取得時の費用はとても安く提示されているのもありますし、相場よりも高く提示されているものも、もちろんあります。
大切にすべきことは、ライセンスを取るスクールの提示費用に何から何までが費用として含まれているかを確認することです。
例えば、コース自体の値段が安くても、機材のレンタル費が入っていなかったり、施設使用料が入ってなかったりと、値段に注目だけをしてすぐに決めないことが失敗しない基本です。
また、実際にそのスクールに問い合わせをしたときの相手側の人柄や受け答え等を踏まえて、人間的に相性の良いと思うところで受けることもオススメします。
機材にかかる費用
2つ目の機材等の値段について、ライセンス取得時よりも、もっと値段の差が出ます。
おおよその相場は20万~40万、上をいくならば100万円を費やす人もいます。
ここで大切にしたい言葉は「せっかく買うなら良いものを」です。
ダイビングを年に1、2回などと考えている人は、無理して買うことはないと思います。
もちろん購入することも良いと思います。
ただ、値段を最初にケチって購入してしまうと、のちのち失敗をします。
失敗をすると言うのは、例えば1番の代表例として、切れるや壊れるなどの機材の破損です。
海の中は穏やかですが、危険と常に隣り合わせです。
水深18mにいるときに破損が生じたら、楽しい時間が台無しなだけではなく、命にも関わる危険に遭遇してしまう可能性もあります。
海水浴等で使うシュノーケルとダイビングで使うシュノーケルは別物として考えたほうが良いという意味です。
また、海の中は皆さん知っての通り海水です。
塩分が含まれているので、機材使用後はきちんと水やその機材に合った方法でのメンテナンスが大切になります。
メーカーや品物の良さ、自分の体に合ったものなのかを確認できるものは確認してから購入することで、良いものを長く、ダイビングの相棒として大切に使ってほしいものです。
ダイビング時の費用
費用の3つ目はダイビング時の費用です。
機材が自前かレンタルかで前後しますが、ダイビングのみの値段は1ダイブ(1回潜ること)おおよそ1万円前後が多いです。
このダイブの回数が増えれば増えるほど値段は高くなりますし、島などでダイブするときにはボートなどでの場所の移動もあるので、更に加算されることでしょう。
どこで、どのようにダイビングをするかによって変動するため、費用を最小限に抑えてのダイビングも可能だということです。
今は格安ツアーなども出てきておりますから、確認してみることをオススメします。
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終わりに
今回はスキューバダイビングの言葉の意味、ダイビングで使う機材の話、ダイビングを始める最初の1歩とライセンスの種類、かかる費用について説明しました。
ダイビングが可能な場所については別の記事でお伝えしたいと考えています。
自分の居住しているところから1番近くのスポットはどこなのか、海のない内陸国で県民も行きやすいところはどこなのかなど、こんなところでもできるのかなどの発見をしてもらえると良いなと思っています。
今後も、スキューバダイビングの魅力や、老若男女どの年代からも愛され楽しむことができ、また年齢を重ねても長く続けることのできる趣味の1つとしての提案させていただければと。